こんにちは。
今回は、不動産取引や土地活用の場面でよく耳にする「農地転用(のうちてんよう)」について、ご相談頂きましたので、わかりやすく解説します。
農地転用は、農地を住宅や駐車場、店舗など 農業以外の用途に変更すること を指します。
一見シンプルに思えますが、実は法律による制限が非常に厳しく、 正しい手続きなしに転用すると違法行為になる こともある重要なテーマです。
農地転用とは、「農地法」に基づき、現在“農地”として登記・利用されている土地を 農業以外の目的に使うこと を言います。
たとえば、次のようなケースが農地転用にあたります。
・田んぼや畑に住宅を建てる
・農地を駐車場や資材置き場にする
・農地を売却し、買主が店舗や工場を建てる
農地は、国民の食料生産を支える大切な資源です。そのため、法律で「勝手に転用してはいけない」と厳しく定められています。
農地転用には、次のような注意点があります。
・無断転用は絶対にNG!
許可を得ずに農地を造成したり建物を建てたりすると、「農地法違反」となり、原状回復命令や罰則を受ける可能性があります。
・転用許可が下りないケースもある
特に市街化調整区域内では、開発抑制のため許可が非常に厳格です。事前相談で見込みを確認しましょう。
・農地転用後の登記忘れに注意
許可を得て使い始めても、登記上の地目が「田」や「畑」のままだと将来トラブルになることがあります。必ず地目変更登記を行いましょう。
農地転用は、土地活用や不動産取引の上で大きなポイントとなる手続きです。
一見、単なる「土地の用途変更」に見えますが、農地法による厳格な規制があるため、 必ず専門家に相談することが成功のカギ になります。
土地の現況・地目・用途地域などを正確に把握し、
お客様が安心して土地を活用できるよう、専門家にしっかりとサポートしてもらうことが大切です。
💡ワンポイントアドバイス
✅ 農地転用を検討する際は、「都市計画区域」「用途地域」「地目」の3点を必ず確認しましょう。
✅ 手続きには1〜3か月程度かかることが多いため、スケジュールに余裕を持つことが重要です。